たとえば、みんなの前で朝礼をする時、結婚式でスピーチをする時など、大勢の人の前に立った際の緊張やあがりは、誰もが経験したことがあるでしょう。通常であれば、このような感情はごく自然なものです。しかし、そうした感情を極度に恐れるあまり、緊張やあがりを招くような場面を避けようとして学校や会社に行けなくなるなど、日常生活に支障をきたすようになると、それは社会不安障害という心の病気であり、治療の対象になります。
社会不安障害の原因は、まだはっきりとはわかっていませんが、恐怖症状を抑える働きのある神経伝達物質(セロトニンやドーパミン)の不足することが発症の原因ではないかと言われています。そして、そうした物質の不足が解消され、神経伝達機能が正常に働くようになれば、不安状態は起こりにくくなると考えられています。
- 異常なまでに緊張する
- 声、手足、全身の震えが出る
- 顔が赤くほてる
- 脈が速くなり、息苦しくさえなる
- 通常よりたくさんの汗をかく
- 繰り返し吐き気を催す
- 口がカラカラに渇く
- トイレが近くなる、または尿が出なくなる
- めまいがする など